The Looking Glass でコンテンツを作りたい
The Looking Glass でコンテンツを作りたい
The Looking Glass では様々な方法でコンテンツを作ることができますが、以下の3つが現在の主なものです(この他にも、HoloPlay C/C++ APIを利用することができます )。
- Unity を使う
- HoloPlay.js(Three.js)を使う
- Quilt 画像やその動画を作成する
1. Unity を使う
Unity 向けにThe Looking Glass 対応のコンテンツを作るために、「HoloPlay SDK for Unity」が提供されています。既存のUnity アプリがある場合でも、プロジェクトに導入し、カメラ設定を調節することで比較的簡単にThe Looking Glass 対応にすることができます。
公式サイトにも手順が出ていますが、ARコンテンツ作成勉強会のハンズオン資料「はじめようLooking Glass & Leap Motion」が非常に分かりやすいかと思います。
- https://docs.lookingglassfactory.com/Unity/
- https://speakerdeck.com/takashiyoshinaga/hazimeyoulooking-glass-and-leap-motion
2. HoloPlay.js(Three.js)を使う
Three.js はウェブブラウザ上でリアルタイムレンダリングによる3DCG を描画する、クロスブラウザ対応の軽量なJavaScript ライブラリ(及びアプリケーションプログラミングインタフェース)です。公式サイトを対応しているブラウザで閲覧すると、様々な例が見れます。このThree.js を利用したコンテンツを、「HoloPlay.js」を利用して作成することができます。作成されたコンテンツをブラウザで表示し、そのブラウザ画面をThe Looking Glass の画面で表示することでThe Looking Glass 用のコンテンツを作ることができます。
コンテンツ内に「three.js」 及び「HoloPlay.js」を組み込むことで、ブラウザでコンテンツを最初に閲覧する際に表示用のモジュールが組み込まれます。これを利用して、ブラウザでの表示を一般の表示からThe Looking Glass 用の表示に変える仕組みになっているようです。尚、セキュリティ上の問題から、PC 上にコンテンツのみを置いてもうまく動作しません。コンテンツはWeb サーバ上に置く必要があります。
公式サイトにチュートリアルがあります。
3. Quilt 画像やその動画を作成する
The Looking Glass で3D の静止画を閲覧、共有する方法として、Quilt 画像と呼ばれる少しずつ視点を変えた画像を視点数分並べたファイル(以下参照)を利用する方法があります。
![]() |
Quit 画像の例 |
[Looking Glassの実験]— むっちゃん (@spmaker) 2019年2月26日
32画像に順番に01~32の番号(重ならないように縦並び)を作画して、Looking Glassに表示してみた
結果、左から順番に切り替わるが、5視差分くらいが同時に見えながら切り替わっていく。
動画(左から右に視点移動して撮影)、静止画(中央付近で撮影) pic.twitter.com/g0HESNKpD3
この辺りの詳しい仕組みについては、mer2(@_mer2)さんによる資料「レンチキュラーディスプレイ表示の基礎知識」が大変わかりやすいです。
Unity のSDK では、Quilt 画像の品質設定として以下のような設定が定義されています。
スタンダード画像
- サイズ:2048 x 2048
- 個別画像のサイズ:512 x 256
- 画像の枚数: 4 x 8 = 32枚(32視点)
ハイレゾ画像
- サイズ:4096 x 4096
- 個別画像のサイズ:819 x 455
- 画像の枚数: 5 x 9 = 45枚(45視点)
なお、公式サイトにもQuilt 画像の説明があります。
Quilt 画像やその動画は、3DCG 作成ソフトなどにより作成することができます。Blender やMaya 向けにはこの画像作成の支援をするプラグインが提供されています(2019/2/27 時点ではクローズドベータ版)。それぞれについては以下のページで見ることができます。
その他にも、ステレオ画像を撮影できる機器で撮った写真を元に、ステレオフォトメーカー等で多視点画像を作成することもできます。最も身近な機器としては、Nintendo 3DS のカメラなどでも可能です(画像が荒いですが)。
ステレオフォトメーカーによるLooking Glass
また、Unity 向けのSDK では、アプリ実行中に「F10」を押すことで、このQuilt 画像が実行ファイルのフォルダに作成される機能が用意されているため、対応しているアプリでは実行中の画面のQuilt 画像を作成することができます。
こういった何らかの手法で作成されたQuilt 画像やその動画は、幾つかの方法でThe Looking Glass で観ることができますが、最も簡単なのはキルロボ(@kirurobo)さんの「LookingGlassQuiltViewer」を利用する方法です。
アプリの「LookingGlassQuiltViewer_Data\StreamingAssets」フォルダ以下にQuilt 画像を配置することで、簡単にQuilt 画像/動画を観ることができます。
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